高血圧症は治る

「高血圧」と言うといつまでも治らない印象があります。
これは血圧が下がる様な治療をしていないからに他ならないのですが、中には「治りやすい高血圧」と言う物が存在します。

そもそも「高血圧は治りにくい」と言うイメージがある原因は、高血圧の治療と言えば降圧剤を処方して無理やり血圧を下げているだけで、「血圧が高い原因」を取り除いていないからです。

ここでお知らせする「治る高血圧」とは、この「原因」が分かりやすい物です。
この原因が分かりやすい高血圧を「二次的な高血圧」と呼びます。

二次的な高血圧は、従来の高血圧と一緒に扱われ適切な治療がされないことがあります。
この時、直接的原因である症状と、高血圧と2重の負担が患者には強いられます。

血圧とは

そもそも血圧とは、心臓が血液を送り出す力を測定するものですが、その測定方法は血管（動脈）を押さえてその反発力を測定します。
血液自体を送り出す圧力を測定しようとしたら、かなり本格的な方法が必要になり、現在のように腕にはめて測定するような簡単な測定機器では測定できません。
そのため、現在のような方法を取っています。

高血圧,治療法,治療

心臓はよくできているもので、身体の全体に血がめぐるのに必要な適正な圧力で血を送り出します。
加齢とともに血管は固くなる傾向があります。そのため必然的に血圧も上がる必要があるのです。
適正な圧力に下げるためには、「原因」を取り除かないと心臓は何とか血がめぐるように血圧を上げ続けるのです。

値は2つ

血圧を測定すると、2つの値が出てきます。いわゆる「上の血圧」と「下の血圧」です。
上の血圧とは、心臓が最もしぼんだ状態の時です。血を送り出した状態で最も圧力が高い状態となります。

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次に、下の血圧とは心臓が最も膨張した状態です。血は一番心臓に戻ってきている状態となります。

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それぞれ状態が異なるので、圧力も異なります。
風船を膨らませることを考えると想像がしやすいかもしれません。
風船は膨らませ始めるときが最もしぼんだ状態で、一番小さい時です。空気を吹き込むのには一番力が要りますよね。

一方で、ある程度大きくなって来たらそれほど頑張らなくても風船は膨らんで行きます。あれと同じです。

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血圧が高い、低いというのは、以下の表に照らし合わせて言っています。
ちなみに、ここには年齢も身長の身体の大きい、小さいも関係なく一律以下の値で高い、低いと言っています。

	分類	収縮期圧力（ｍｍHg）		拡張期圧力（ｍｍHg)
正常域血圧	至適血圧	120以下	かつ	80以下
	正常血圧	120-129	かつ/または	80-84
	正常高値血圧	130-139	かつ/または	85-89
高血圧	Ⅰ度高血圧	140-159	かつ/または	90-99
	Ⅱ度高血圧	160-179	かつ/または	100-109
	Ⅲ度高血圧	180以上	かつ/または	110以上
	（孤立性）収縮期高血圧	140以上	かつ	90以下

日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014年版」を参考に作成

治らない高血圧

治らない高血圧とは、加齢などが原因で起こる高血圧です。
人間だけでなく機械でもそうですが、何十年も同じ血管を使っている訳です。劣化してきて当たり前です。
血管も固くなってきて当たり前です。

そもそも血管の壁が押し返す圧力を計っている訳ですので、加齢とともに固くなった血管の圧力が高くなるのは当たり前です。
心臓は、固くなった血管でも全身に血を巡らせなければならないので必然的に圧力を上げているのです。

治る高血圧

治る高血圧とは、主に若年性の高血圧です。
全体の10％程度と言われていますが、年齢が若いにもかかわらず上の圧力が170～180ｍｍHgとかなり高くなるのが特徴です。

若い人の高血圧の原因はいくつかあって、一つは妊娠。その他、腎血管高圧症などが上げられます。
これらは、血管の固さ以外が原因で血圧を上げる必要があったから高血圧となっています。

その原因を取り除くことで心臓は圧力を上げる必要がなくなるので、自然と高血圧も解消されます。
この場合、取り組むべきことは降圧剤で血圧を下げることではなく、その原因となるものを解消させることです。

高血圧の治療法　薬を使わず病院にも頼まない