頭痛と高血圧の密接な関係


頭痛と高血圧の密接な関係

 

高血圧の方は患者と予備軍を合わせると約4300万人にのぼと言われています。
そのうち、病院などで治療を受けているのは約4分の1(24%)程度と言うデータもあります。

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その理由の1つは、高血圧になっても痛いとかつらいといった自覚症状がほとんどないことがります。
ついつい治療を先延ばしにしたり、放置したりしてしまうのです。

 


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たしかに高血圧には、自覚できるような目立った症状は少ないのですが、意外な症状の1つに頭痛があります。
頭痛の原因として肩こり や寝不足、ストレスなどでもあるため、高血圧との関連はあまり重視されていません。

 

しかし、高血圧が原因で頭痛を起こす方は少なくありません。
一般に、頭痛はなんらかの原因で脳の血管が拡張し、神経を刺激することから起こるとされています。
高血圧の場合には、少し事情が違います。

 

通常では仮に血圧が上昇しても、私たちの体には脳の血流を正常に維持するシステムが備わっています。
脳の血流圧は影響を受けず、高くなりません。

 

それにもかかわらず頭痛が起こるのは、脳内になんらかの異常や動脈硬化などの障害が生じている可能性を示しています。
実際に、頭痛と高血圧がセットになった場合、高血圧性脳症や脳出血などの重大な病気のリスクが高いことが分かってきています。

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つまり、頭痛は高血圧のサインの1つであると言えます。
高血圧の方の頭痛には十分な注意が必要だといえます。
頭痛くらいと思わずに、高血圧との関係をよく知っておき、予防のきっかけにしましょう。

 

 

予防のためにできること

高血圧性脳症や脳出血を予防するためには、以下の点が重要です。

 

  • 高血圧を放置しないこと
  • 急激な血圧上昇を防ぐこと

 

それぞれについてお知らせします。

 

 

 

高血圧を放置しない

 

ストレスを予防する

定期健診などで高血圧やその予備軍と診断されたら、放置せずに定期的に病院で検査を受けることが予防の基本です。
頭痛や吐き気、めまいなどがある場合は、軽い症状であっても、高血圧性のものか、原因を把握するべきです。

 

ついつい仕事が忙しかったり、悩み事などがあったりすると、気づかないうちにストレスによって高血圧状態が続いていることがあります。
これは本人が気づくことが少ないので厄介です。

 

ストレスは自律神経系にも影響を及ぼすため、脳血流の調節機能が低下し、高血圧の影響を受けやすくなります。
自宅でも毎日、血圧測定をする習慣をつけ、日々の血圧や体調に気を付けるようにしましょう。

 

ストレスを解消する

ストレスを解消するために、週に3〜4回は運動をしたり、楽しめる趣味をもつことも大切です。
笑いが心にも体にもいいといわれていますので、終わり番組を見たり、落語を聞いたりして思いっきり笑うのもいいでしょう。
単に血流が良くなるだけではなく、それ以上の効果が出ると言う研究データもあります。
これは今後さらに研究が進む内容でしょう。

 

その他、睡眠時に大いびきをかく人は、気道が閉塞して呼吸が十分できないのです。
脳の血液中の二酸化炭素濃度が高まって血管が拡張し、頭蓋内圧の上昇をまねきやすくなります。
その最たる例が、睡眠時無呼吸症候群ですが、重症化すると脳出血や脳梗塞を起こすリスクが、健康な人の3倍以上になると言われています。
大いびきを家族や友人などから指摘された場合は、早めに受診して治療を受けるようにしましょう。

 


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急な血圧上昇を防ぐ

スポーツをする人だけでなく、真剣に応援しているとき血圧は上昇します。
言い争いなどで興奮する時も血圧が急上昇します。
入浴時にいきなり熱い湯につかったり、トイレで強くいきんだりしたときにも、血圧が一時的に急上昇します。

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こうした血圧の急上昇は、脳出血の大きなリスクとなります。
実際に、スポーツ観戦時や入浴中、あるいはトイレで脳出血を起こして倒れるケースは少なくありません。

 

とくに高血圧で頭痛もある方は、脳内に血腫ができたりして、高血圧性脳症になっている可能性もあるので、十分に注意しましょう。
日常生活では、気持ちにゆとりをもち、あわてて行動したり、怒って興奮したりしないように心掛けることも大切です。

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その他、脳出血や脳梗塞は、毎日お酒なら1合以上、ビールなら大びん1本のアルコールを飲む人や、タバコをよく喫う人でリスクが高くなります。
たとえば、1日に40本のタバコを喫う人の発症リスクは、タバコを喫わない人の約4倍にもなるそうです。
アルコールを控えめにし、禁煙をするだけでもリスクを下げることができることを知っておき、少しでも控えるようにしましょう。

 

 

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