高血圧による頭痛とその他の頭痛の違い
高血圧には多くの場合自覚症状がありません。
主な症状として頭痛を感じることもありますが、頭痛の原因は高血圧に限りません。
頭痛はストレスや寝不足、肩こりなどによっても現れる症状です。
実際には診断を受けて初めて「そういえば」と思い当たることが多いようです。
高血圧の症状としてみられる頭痛の特徴と、高血圧により引き起こされる脳疾患について確認したいと思います。
高血圧による頭痛とその他の頭痛の違い
実はストレスなどによる頭痛と高血圧の症状による頭痛は、そのメカニズムが異なります。
一般的に、頭痛はなんらかの要因で脳の血管が拡張し、神経を刺激することで起こるといわれています。
一方で、高血圧の症状による頭痛では、脳の血管は拡張されないのです。
人間の体はすごく良くできているもので、脳には血流を正常にコントロールするシステムが備わっているのです。
脳の血管が拡張されていないのに頭痛が起こるのは、脳内で動脈硬化など、なんらかの異変が生じているためなのです。
高血圧の症状よる頭痛か、それ以外の理由による頭痛かを見分けるのは難しいのです。
この場合、頭痛が高血圧の症状の1つであることを覚えておけば、重大な病気を発見する切っ掛けになると思います。
特に日頃の血圧が高めの人は、頭痛は何かしらのサインかもしれないということを忘れず、見逃さないようにしましょう。
日頃の用心が重大な病気の早期発見につながるケースは驚くほど多いのです。


高血圧が引き起こす脳の疾患
高血圧が引き起こす脳の疾患について説明します。
主な疾患は3つです。
くも膜下出血
頭蓋骨の下には「くも膜」という薄い膜があり、その内側に脳があります。
よく「くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)」と言われるあれの「くも膜」です。
「くも膜」の下に出血があるので、「くも膜下出血(くもまっかしゅっけつ)」です。
脳につながる血管はくも膜の下を通っています。
この血管に動脈硬化や動脈瘤があると、血圧の上昇により急に破れることがあります。これがくも膜下出血です。
症状は、突然の猛烈な頭痛、吐き気・嘔吐。
意識不明になるケースもあります。
痛みは、後頭部や首の付け根に表れます。
出血が多かったり、血液が脳内に流れ込めば、死に至ることもあります。
脳出血
血圧が高い状態が続くと、脳血管の壁が傷つけられて壊死します。
そうなると小血管が破裂して脳内出血を起こします。
出血によりできた血の塊を血腫(けっしゅ)と言います。
腫瘍が大きくなると脳を圧迫して頭痛や意識障害などを引き起こします。
脳梗塞
脳梗塞は、動脈硬化などにより血管の一部が詰まったり破れたりして、その先の細胞に栄養を運ぶことができず、脳細胞を壊死させてしまう病気なのです。
頭痛の症状が起こることはほとんどありませんが、以下の様な症状が現れることがあります。
- 手足の力が急に入らない。
- 言葉がもつれてうまくしゃべれない。
- 目が見えにくくる。
脳梗塞が起こった場所次第では、言語障害や運動障害の後遺症が残るケースもあります。
日頃から血圧が高く、頭痛などの症状が続いていたら要注意です。
脳になんらかの疾患を抱えているかもしれません。
重い病気になる前に早期発見の方が絶対に良いです。
日頃の高めの血圧は放置せず病院で診断を受けることをお勧めします。
年齢に応じて血圧は高くなっていくのが当たり前と言うのもあるのでこの辺りは程度があると言えます。


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