頭痛の原因は高血圧緊急症?
高血圧の人に必ず頭痛が発生するというわけではありませんが、頭痛が起こりやすいと言われています。
頭痛自体はそれほど心配する必要のないものですが、命にかかわる危険な病気のサインかもしれません。
その病気とは「高血圧緊急症(高血圧脳症)」です。
血圧が急激に上昇した結果、脳の血管の働きに異常が起こり、脳が腫れることによって様々な脳障害を起こすことがあるのです。


高血圧が原因の頭痛は、多くの場合、前頭部や後頭部に痛みがあります。
なぜ頭痛の症状が出るのかは未だにわかっていません。
血圧が上昇することによって脳内の血管が急激に広がり、神経が刺激され痛みが発生するからではないかと考えられています。
血圧が正常値の人も急激に血圧が上がると頭痛が発生することがあります。
血圧の正常値は以下の表を参照してください。
分類 |
収縮期圧力 (mmHg) |
拡張期圧力 (mmHg) |
||
正常域血圧 |
至適血圧 |
120以下 |
かつ |
80以下 |
正常血圧 |
120-129 |
かつ/または |
80-84 |
|
正常高値血圧 |
130-139 |
かつ/または |
85-89 |
|
高血圧 |
T度高血圧 |
140-159 |
かつ/または |
90-99 |
U度高血圧 |
160-179 |
かつ/または |
100-109 |
|
V度高血圧 |
180以上 |
かつ/または |
110以上 |
|
(孤立性) 収縮期高血圧 |
140以上 |
かつ |
90以下 |
日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014年版」を参考に作成
脳腫瘍の場合には鈍い頭痛が繰り返し起こり、進行すると痛みが強くなっていきます。
くも膜下出血の場合には突然激しい頭痛が起こり、よく言われるのが、「バットで殴られたような痛み」があり、それが更にひどくなっていくと言われています。
くも膜下出血の場合は、早急な手当が必要となります。
休日や深夜であっても救急に電話を入れ症状を伝えて下さい。
場合によっては緊急で病院に搬送されるかもしれません。
悪いケースを想定すると、脳に障害が発生すると発症部位によって言語障害や運動障害、麻痺、意識不明が有り得ます。
軽症で回復した場合でも身体に麻痺などの後遺症が残ってしまうことがあります。
血圧の急な上昇で頭痛の症状が場合、まず横になって休む様にしてください。
何らかの原因で血圧がいきなり上昇したと考えられるので、横になった安静にすることで血圧が安定してきます。
どうにも落ち着かない場合はすぐに救急に電話するようにしてください。


関連ページ
- 出産時の妊娠高血圧症について
- 出産時の妊娠高血圧症について(29歳主婦)
- 頭痛と高血圧の密接な関係
- 頭痛と高血圧の密接な関係についてお知らせします。
- 頭痛の原因は高血圧なのか
- 頭痛の原因は高血圧なのかについておしらせします。
- 高血圧による頭痛とその他の頭痛の違い
- 高血圧による頭痛とその他の頭痛の違いについてお知らせします。
- 高血圧の自覚症状のチェック
- 高血圧の自覚症状のチェックについてお知らせします。
- 頭痛の原因は塩分
- 頭痛の原因は塩分なのかについてお知らせします。
- 高血圧による頭痛の改善方法
- 高血圧による頭痛の改善方法についてお知らせします。
- 高血圧による頭痛の対策
- 高血圧による頭痛の対策についてお知らせします。
- 高血圧の頭痛と頭痛薬
- 高血圧の頭痛と頭痛薬についてお知らせします。